天台宗別格本山 書写山圓教寺

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プレスリリース

4/7 「如意輪講式」復興法要

2024.04.05[金]

「如意輪講式」復興法要

令和6年4月7日(日) 

午前10時 復興にあたっての解説

午前10時30分  法要執行 第1部

正午頃   休憩

1時     法要第2部

2時30分  終了

※撮影、録音も自由です。

「如意輪講式」

本講式は、澄憲(1126~1203)の手に成る、如意輪観音を讃歎する七段の講式です。

澄憲は平安時代末から鎌倉時代初めに活躍し、安居院流唱導の祖となった天台僧で、この「如意輪講式」は、現存する数少ない澄憲作の講式として貴重なものと言えます。

澄憲が、奥州平泉の藤原秀衡母の依頼を受けて、書寫山圓教寺に二七日(14日間)籠って作成したとの伝承を持つものです。

境内の常夜灯には「毎月17日」と刻まれているとおり、17日の夜から観音様の縁日の18日までの月例の行事で、昭和30年代までは夜参りが行われていたそうです。

圓教寺の如意輪講式

圓教寺に伝わる同講式には、第七段に独自本文が数行加えられており、それを入れ込んだ「圓教寺版」式文をもとに法要を行います。

復興にあたり、千葉大学柴佳世乃先生、東京芸術大学近藤静乃先生、北総教区東榮寺住職室生述成先生に大覚寺蔵鎌倉時代写本をもとに他本を校合しつつ、文字句を整え、博士を付して、手文を作成していただきました。

実唱は北総教区故海老原廣伸先生の志を継ぐ北総教区東榮寺住職室生述成先生にお願いいたしました。