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佐佐木 幸綱 選 |
選者紹介 佐佐木 幸綱 (ささき ゆきつな)
昭和十三年東京都生まれ。昭和四十六年、第一歌集 『 群黎 』 により第十五回現代歌人協会賞受賞。平成十二年 『 ア ニマ 』 で第五十回芸術選奨・文部大臣賞。平成十六年
『 はじめての雪 』 で第二十七回現代短歌大賞。第64回 「 読売 文学賞 」 受賞。 「 心の花 」 編集長。現代歌人協会理事長。早稲田大学名誉教授。
「 朝日歌壇 」 選者。著書に 『 万葉 集の<われ> 』 、歌集に 『 ムーンウォーク 』 などがある。
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秋晴れの日の曲がりくねった山道を登ってくる一台の大型ベンツ。そのベンツには
花嫁が乗っています。
寅さんの映画の一場面のような、うきうきした雰囲気とあっけらかんとした明るさ、
そして何より、これからはじまる人間ドラマを予感させる空気が読める一首です。
じっさいは、過疎の山村に久々に来る花嫁なのかもしれません。しかしそんな現実はうたわず、今という時間だけをうたって、佳作をものにしました。
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